「テーブルウエア・フェスティバル2009 ~暮らしを彩る器展~」が2月2日、東京ドームで行われた。
様々な企業がそれぞれテーブル・ウエアの空間を演出する中、ひときわ人々の注目を集めたのが、川崎景太氏のデモンストレーション。ステージ前の観客席は早くから満員になるほどの人気。「器」に興味のある人は、自然に花にも興味をもつのだろう。暮らしをちょっとでも豊かにする花のテクニックを学ぼうと、みんな一生懸命景太氏の言葉に聞き入り、鮮やかなその手つきを見つめていた。
ダイナミックなデモンストレーションの後は、景太氏が作品について解説。今回披露したのは3つの作品。
「土のようにも見える茶色い和紙に竹をクリップのようにして留め、花を生けていく。まるで花壇のようだが、和紙をくるっと巻くと一瞬にして花束に変身。和紙を巻いた瞬間は驚きの声で会場が沸いた。「見て楽しむことと、人にプレゼントして楽しむことの両方が実現できる作品。小さいものなら自宅でもできるので、是非試してみて」と景太氏。
そして最後を飾ったのが「おもてなしの花」。
長い竹を横たえて器にし、春をますます待ち遠しくさせる黄色いミモザなどの小さな花束を竹に挟んでいく。この大きなフラワーデザインは小さな花束の集合体。
例えばパーティの時に会場を華やかに演出した後、帰るお客さんに小さな花束を渡す。お客さんはパーティの楽しかった想い出とともに、その花束を家に持ち帰って楽しむことができる。こんなちょっとしたアイディアで、招いたお客さんと花の楽しさを分かち合うことができるのだ。
「花にも役割がある」と景太氏は話す。
「花は生き物として、暮らしを豊かにしてくれる。水が溜まるものは全て、器になり得る。器と花の形をどのように演出するかで、日常はもっと生き生きしたものになる。それがフラワーデザインの原点。」
春はもうすぐそこ。花屋さんには季節の花が並び始める。この春から、早速暮らしに潤いをプラスするフラワーデザインを実践してみてはいかが。
写真・文:大西佑季
2007年東京国立科学博物館「花」展から現在まで、マミフラワーの様々な活動を写真と文章でレポートしている。ファッションモデルや映画への出演、ラジオ・パーソナリティとして活動するほか、東京芸術大学の修士課程において建築や造園の研究を行うなど、自然にまつわる活動を行っている。