日本のみならず海外からも、235人もの講師が参加した「講師セミナー」。川崎景太氏の挨拶から始まり、TV番組「きょうの料理」でおなじみの後藤繁榮アナウンサーの講演、今年の6月に作品集「花をつむぐ-岡田恵子のフラワーデザイン-」を刊行した岡田恵子講師によるデモンストレーション、おいしい料理を楽しむ交流パーティ、そして午後は浜中講師による講習会という、盛り沢山の充実した一日であった。
来年のお正月に久保田一竹氏の辻が花とコラボレーション展覧会を開催する景太氏のお話からは、作品の制作でススキを刈っているときに訪れた土地での人々との出会いから、「フラワーデザインは一人歩きしない。自分が感動し、人に感動を与え、人と感動をわかちあうこと。」と大切な言葉をいただいた。
海外国際ラジオ、インターネットでも放送中の「地球ラジオ」に出演する後藤アナウンサーの講演会のテーマは「自己表現・コミュニケーションについて」。何気ない言葉でも、背景にその人の気持ちが感じられる一言は心に残るもの。話し方は技術ではなく、いい聞き手であることと、信頼できる人間関係を築くこと。「話す」という生活の中で当たり前のことも、丁寧に見直すと今日から実践できるような沢山のヒントが眠っていることに気づかされた。
岡田恵子講師による鮮やかで迫力ある4つの作品のデモンストレーションを鑑賞した後は、おいしいランチを頂きながらの交流パーティ。全国各地から集まった235人の講師が交流し、お互いに刺激を受けあっていた。そんな楽しいパーティの中、お二人にお話を伺った。

◆稲葉 裕佳子さん(東京都)
今日は初めて3歳になる息子と講師セミナーに参加しました。妊婦の時も花に触れる生活をしていたからか、男の子なのにとてもお花に興味があります。お花屋さんを通りかかると「こんな花がある!」と興味を示したり、道端に咲いているお花を摘んできてくれたりします。これからも親子で花のある生活をしたいですね。母も生け花をやっていたので、私も学んだことを少しでも人に伝える活動をしていきたいです。
◆玉村 愛美さん(ニュージーランド)
ロンドン、南アフリカで生活をし、現地で生け花を教えてきました。南アフリカでは器がなかったので、陶芸をならい自分で器をつくって生けました。今は19年間ニュージーランドに住んで、デパートのディスプレイなどの仕事をしています。ニュージーランドに住む前からマミ先生のことは知っていたのですが、海外生活が長く、なかなか通うことができずにいました。年に数回は日本に帰ってきていたので、「やってみたら」という夫の勧めもあり、3年前に集中講座で講師の資格をとりました。夢は自分のお店をもつこと。お茶を出してケーキを自分で焼いて、自分の好きな料理を花に囲まれて楽しんでもらう。今、ニュージーランドでそのようなことをしていますが、日本でもできたらいいなと思っています。
写真・文:大西佑季
2007年東京国立科学博物館「花」展から現在まで、マミフラワーの様々な活動を写真と文章でレポートしている。ファッションモデルやラジオ・パーソナリティとして活動するほか、東京芸術大学の修士課程において建築や造園の研究を行うなど、自然にまつわる活動を行っている。