今年で11回目の開催となる大丸での展示会「花・人・暮」を訪れた。5月22日(木)から27日(火)までの6日間、前期展・中期展・後期展と展示内容を変えて、のべ400名の講師・生徒がそれぞれの暮らしの中での花のかたちを表現した。そのままインテリアの一部になってしまいそうな親しみやすいものから、部屋の主役として飾りたいようなダイナミックな作品までどの作品も個性豊か。この植物にはこのようなデザインの仕方があるのか、とハッと気づかされることばかりの力作揃い。お客さんも幅広い層が訪れていて、やはり花を楽しむ気持ちは老若男女みんな同じなのだと感じた。
個別に分けられた展示台には、それぞれの作品にタイトルがつけられ、その空間ごとに雰囲気の一体感が感じられた。指定教室単位でのグループ展示、川崎景太、マミ川崎の作品、岡田恵子講師の作品集出版特設コーナーなどとても見応えのある内容だった。フラワーデザインはただきれい、というだけでなく、日本人というアイデンティティが見え隠れする凛とした美しさをもつ作品が印象的であった。
会場では体験レッスンとして、漆喰紙を使って花器から自分で手作りできる、初夏の花を使ったフラワーデザインに実際に挑戦することができるコーナーもあった。人の作品を見て刺激を受けるだけでなく、自分で実際に作品をつくってみると、ますますフラワーデザインの魅力のとりこになる人もたくさんいたのではないだろうか。
観ること。感じること。実際につくってみること。作品について語り合うこと。この展覧会をきっかけに、様々な人の花とのすてきな出会いが生まれたに違いない。
写真・文:大西 佑季(モデル、ラジオパーソナリティ)