講師:高見

 世界中のどの国にも季節毎に行事があり、その行事を祝うために花が生けられる。今回のレッスンは3月のキリスト教のお祝いの日・イースター(復活祭)の象徴「卵」を使ったフラワーデザイン。卵は生命力の象徴とされ、イースターでは殻に鮮やかな彩色を施したり、美しい包装をする習慣がある。
 レッスンでは始めに日本人になじみの深い行事と、行事に用いられる季節の植物のお話を聴いた。東洋と西洋の節句・行事の違いが興味深い。そして日本の伝統的な行事がいかに自然・四季と密接な関係であったかということに驚かされた。
 今回用いたお花は、菜の花や水仙など黄色いものを多く用いた。春先に咲くお花の色は黄色が最も多いというお話を聞き、確かに元気をもらえる、春を感じる色だと思った。卵と花を飾る器はそれぞれの自由で、木の箱を使ってもいいし、枯れ枝で巣のように包んでもいい。私はもともと卵が入っていたパックを再利用し、黒い和紙を貼って器をつくった。廃材も工夫次第で新しい器に変身できるのが楽しい。パックの卵型にはもちろん卵を入れたり、オアシスを小さく切って入れ、それぞれにお花を生けた。
 出来上がった作品を並べて見ると、それぞれが全く違い個性が溢れている。ゆで卵をちゃんとくり抜いて卵自体を器にした作品も見られた。一人一人が春の訪れを祝う気持ちを、自由に作品に託していた。


<生徒にインタビュー>
市野昌代さん(基礎科)
「マミでフラワーデザインを習い始めて4ヶ月経ちますが、お花に自然と目がいくようになったり、もののつくり方を細かいところまで見るようになったりと視点が変わりました。以前より自分の時間をもてるようになったことで、生活に張りが出てきました。」
田中圭一郎さん(専攻科・インターン中)
「フラワーデザインを習ってから、発想が柔軟になったと感じます。もともと家が花屋だったのですが、商業ベースのお花より、もっと素直に自然とつくりたいと思うものを続けていこうと思うようになりました。」
綿引久美子さん(基礎科)
「生活様式の変化がある中でも、フラワーデザインを学ぶことで日本の四季を感じ、日本の伝統的な行事を大切にしながら表現の場を広げていきたい。」
川添政春さん(基礎科)
「花屋に勤務しながら、マミで学び始めて半年が経ちました。お花から学べるものはとても大きいです。もっと腕を磨いて、お花からもらったものを今度は人に伝えられるようになりたい。」




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