第二十話
チャックとの別れは真美子の胸をしめつけました。
ことの顛末はお世話になっているリンゼイ夫人の元へも届きました。数日後、真美子のもとへリンゼイ夫人から届いた手紙には「あなたは正しい判断を下したと思いますよ、マミコ」と書かれてありました。「この決断はあなたにとってとても辛いもの。でも、あなたはものごとをよく考え、チャックもこのことについて深く考えたことでしょう。これはその上で神様が導き出してくださった結果なのだと思います。今は辛いかも知れませんが、この経験はあなたがたにとって得難いものになるでしょう。あなたが将来愛すべき男性は必ずあなたのことを祖国日本で待ってくれているはず。私たちはマミコ、あなたのことをいつでも愛し、そして誇りに思っています。そのことを決して忘れないで。」
手紙を読み終わると真美子の目からは辛さと感謝の気持ちがないまぜになった熱い涙がとめども無くあふれ出ました。でも、リンゼイ夫人のおっしゃる通り、この辛い体験は真美子とチャック、国境を越えた二人の若者にとって、さらに強く、さらにたくましく成長するための良き契機となったはずです。さあ、いつまでも悲しんでばかりもいられません。
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